フリーソフト・無料ソフトレビュー
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今年お世話になったフリーソフト2015
ウェブブラウザ
Anciaは多機能で軽快なIE系ウェブブラウザ。メインで使用しているのは相変わらずFirefoxですが、IEじゃないと利用出来ないウェブサービスで利用しています。近年ではIEオンリーなサイトはかなり稀な存在ですがChromeは使えてもFirefoxは駄目ってサイトは結構あるんです。現在は改善していますがあのAmazonですら一時期はFirefoxだと尋常じゃないほど重くなる事もあったぐらいです。
IE系ブラウザと言えば少し前まではSleipnirやLunascapeが定番でしたがインストール作業不要のポータブル版もあるAnciaが私のお気に入りになりました。ただFirefoxで利用している拡張から離れられない事もあってAnciaをメインで使う事にはなりそうにありません。
セキュリティ
ちょっとややこしい話ですがWindows Defenderは元々Windows XP時代の後期にアンチスパイウェアとして公開されVistaでは標準搭載されました。7になるとアンチウイルスソフトのSecurity Essentialsが公開され8ではSecurity EssentialsとWindows Defenderを統合する形でマルウェア全般に対応するWindows Defenderが標準搭載になり10でも同様にWindows Defenderが搭載されています。
現在のWindows Defenderに至るまでにこんなややこしい事になったのはMicrosoftのサードパーティのセキュリティソフトメーカーへの配慮や大人の事情が複雑に絡んでいた事が容易に想像出来ますが、複雑な経緯はあったにせよ多くの人がセキュリティを殆ど意識せずにPCを利用出来るのはとても有り難い時代になったと感じています。そして私自身が現在ではサードパーティ製のセキュリティソフトへの魅力やメリットを殆ど感じなくなってきた事もあり、Windows Defenderを使用しています。使用していると言っても普段使用している事を意識する事はないのですが、それが標準搭載のWindows Defenderの良い所でもありちゃんと動作しているのか不安になる部分でもあります。
ファイル検索
昨年は同種のソフトでUltraSearchの方をお勧めしたのですが、どうも取りこぼしというか検出出来ていないファイルがあったのでUltraSearchの方に乗り換え。どちらもMFTというデータから一時的にキャッシュを作成してファイルを探し出す仕組みで、私のPCでは起動時に3秒程度の待ち時間があるだけで後は一瞬でファイルを探し出せます。
MFTを使うファイル検索はNTFS形式のみという制限がありますが、現状ではWindowsをインストールする内蔵ストレージをNTFS以外でフォーマットする事は稀なので問題なし。Windows標準のファイル検索は昔と比べればだいぶマシにはなってるのですが何であんなに使い難い仕様なんですかね？
ファイル抽出
元々はFlashファイル内の画像だとか音声だとかを抽出する為のソフトでかなり昔から開発されていたのですが、定期的に改良されていつの間にか一般的な動画ファイルから音声を抽出する用途でも簡単に利用出来るようになっています。動画共有サイトからダウンロードした動画ファイルから音声だけ取り出したいといった用途にかなり使えると思います。ただあまり野暮な事は書きたくないのですが、その際は著作権にお気を付け下さい。
カレンダー
既に開発が終了して作者の公式サイトも閉鎖されてしまったソフトですが、Windows 10でも問題なく動作する上にデザインや機能が私の好みなのでここ何年か使い続けています。私が最低限必要とする機能として日本の祝日対応ですが、サイズやフォント、色もユーザの好みで設定出来る他に簡易的なスケジュール機能もあり指定日の指定時刻にアラームで予定を知らせる機能もあります。
ブータブルUSB作成
私が今年2015年で最も感動したのがこのソフトです。ええ、見ての通り操作はコマンドプロンプトなのでその時点で敬遠したくなるのですが、ちょっとばかり頑張ってみる価値はあります。このソフトはWindowsのインストーラやWindows PE、LinuxのライブCD等をUSBメモリから起動出来るようにするソフトなのですが、今までのブータブルUSB作成ソフトで不満に感じていた部分の多くを解消してくれます。
まずブータブルUSBを作ったはいいけど後から作り替えたくなる事ってありますよね？例えばWindows 10のインストーラなんて定期的に更新されているので作成当初の物より最新の物に作り替えたくなる訳ですよ。そして作り替えるとなるこれが非常に面倒な作業になるのですがEasy2Bootを使って作ったブータブルUSBは中身のISOファイルをただ入れ替えるだけ。つまり上の例で言うと古いWindows 10のインストーラのISOファイルをUSBメモリ内から削除して新しいISOファイルをコピー。これはLinuxのライブCDでも同じで古いISOファイルを削除して新しいISOファイルをコピーすれば更新完了。このような管理の手軽さがEasy2Bootの魅力です。
Easy2Bootのもう一つの魅力としてUSBメモリをNTFSでフォーマットしていてもLinux OSがブート出来る事が挙げられます。通常USBフラッシュメモリはFAT32でフォーマットされている事が多くWindowsとLinuxの両方で使えるメリットがある反面、単一で4GBを超えるファイルを扱えないというデメリットがあります。じゃあNTFSでフォーマットすればと誰しもが思うのですが、それだとLinux系のOSをブート出来なくってしまう問題がありUSBメモリのファイルシステムを何にするかは以前まで悩ましい問題でした。Easy2Bootはそれらの問題に悩む事無くNTFSでフォーマットしているUSBメモリからWindows 10のインストーラはもちろんの事、Linux MintやTrue ImageのLinuxベースのブータブルメディアも起動させる事が出来ています。
PCリモコン
PS3用のBDリモコンをPC用リモコンとして利用出来るようにするソフトです。PS3用BDリモコンは無指向性のBluetoothなのでPC用として利用する上でもかなり快適です。しかも沢山あるボタンの殆どに自由にキーを割り当てたりキーボードモードからマウスモードに切り替えてマウスポインタを操作したりと初めからPC用として開発されているリモコン以上に便利に使えます。
私の場合はメインPCの方ではなくテレビに接続しているメディプレイヤー専用機の方でBDRemoteを利用しているのですが、PS3本体を処分して使い道がなくなったBDリモコンが無駄にならず助かります。
禁煙支援ソフト
■卒煙式
今年の春にこのサイトでもちょっとだけ禁煙している事に触れたのですがやっぱり禁煙は難しい。電子タバコとかに手を出したりしているうちに恥ずかしながら普通の喫煙者に戻ってしまいました。これじゃいかんという事で10月から再び禁煙生活を送っています。そんな苦しい禁煙生活を応援してくれるのが卒煙式。単に禁煙期間だけでなく吸わなかった本数や綺麗になっていく肺の状態、節約になった金額がモチベーションアップになります。
正直タバコ辞めて良かった事って意外に少ないです。よく肌が綺麗なると言われていますが禁煙のストレスでニキビがかなりできましたし、タバコ代が節約出来たといってもタバコの代用品としてのガムやミンティア代で結構使ってますからね。何より何か一つの事に深く没頭する事が難しくなりました。例えばテレビゲームにはまって3時間や4時間ぶっ続けでプレイ出来ていたのが今では1時間でもやっとです。別にゲームに限らず映画鑑賞でも読書でも何をやるにしても喫煙者だった頃より楽しめていない気がして一抹の寂しさを感じています。
だったら吸えばいいのにと思うじゃないですか。でも吸ってた頃は喉の奥に絡まるタンや止まらないセキに悩んでいてタバコ辞めたいなと思っていたんですよ。そう考えるとやっぱりタバコ辞めて良かったなと思うんです。同時にまだ吸いたいなとも思っていますが卒煙式を励みにこのままずっと非喫煙者になるつもりです。
2015年最後に
何となくウェブサイトを作ってみたいという思い付きから始まったこのサイトもいつの間にか公開から10年を達成する事が出来ました。これもひとえに読者の方々やフリーソフトウェア作者の方々のおかげと深く感謝しております。少し上でも書いたように今年は禁煙もあって私にとっては何をやっても集中出来ず落ち着かない一年になってしまいましたが、これからもどうぞフリーソフトナヴィを宜しくお願い致します。最後に今年一年ご愛読有難うございました。良いお年をお迎えください。
