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インターネットの歩き方 2

 前ページに続いてこのページでもインターネット初心者向けの基礎的な内容になりますが前ページがインターネットの危険性を中心にした後ろ向きな内容だったのに対し、ここからは積極的にインターネットを利用していく前向きな内容となっています。

ウェブブラウザは何を使う?

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 インターネットといえばInternet Explorer(以下IE)という方が多かったのですが近年では状況が変わりつつあります。左スクリーンショットはStatCounterという調査機関による国内でのウェブブラウザのシェアをグラフにした物で約50%の人がIEを使用しているのが分かります。このサイトの統計によると世界規模ではGoogle Chromeが45%近くのシェアがありIE以上の世界最大シェアとなっています。

 このような調査データは調査機関によってかなり数値が変わるので鵜呑みにするべきではないのですが、インターネットで何か調べ物をしたりウェブサービスを利用するのにIE以外にも様々なウェブブラウザがある事を知っておくともっと効率が上がるかもしれません。以前まではIEのシェアが圧倒的だった事からウェブページの多くはIEを基準に制作されていたので他のウェブブラウザではレイアウトが大きく崩れる事も珍しくなかったのですが、近年のシェアの変化でIEでしか正常に表示出来ないというページは大幅に減りました。どれが良いかは人によって評価基準が違うので断言する事は出来ませんがシンプルな外観と表示速度を重視するならGoogle Chromeはお勧めですし後から様々な機能を追加できる拡張性を重視するなら私が愛用しているFirefoxをお勧めします。

検索エンジンの利用

 検索エンジンは調べ物をする時に検索ワードに対してマッチするページを提示してくれる便利なサービスですが以前から国内ではGoogleYahoo! JAPANBing(旧MSN/Live サーチ)の3大検索エンジンが主流となっています。世界的にはGoogleがシェアで圧倒していますが国内では古くからポータルサイトで成功したYahoo! JAPANが強く現在でもGoogleに僅差でトップだそうです。しかしYahoo!が独自の検索エンジンの開発を断念した事からYahoo!JAPANは2010年以降Googleの検索エンジンを使用する事になり、現在はGoogleで検索してもYahoo! JAPANで検索しても同じ検索結果になります。Microsoft(以下MS)が運営するBingはIEの標準検索エンジンになっている為、IEの利用者の多い国内でシェアが高くても不思議ではないのですが意外にシェアが低くあまり信用を得られていないようです。

 さて検索エンジンで検索した際に期待通りの検索結果が出ない事がよくありますよね。特に漠然とした検索ワードを使用した場合はその傾向が強く出ます。例えば「カード」という検索ワードで検索すると検索結果の上位の多くはクレジットカードのサイトで埋まります。ウェブサイトの運営者の中ではクレジットカードの紹介サイトが非常に儲かる事はよく知られており、自サイトからの契約に成功すると1人あたり3,000から高くて10,000円ほどの報酬が支払われます。このような分野では多くの人、場合によっては企業規模で紹介サイトが乱立し検索エンジンで上位に表示されるよう競争が行われているので検索結果に大きな影響を与えています。古くからあるネタとしては「18歳未満」という検索ワードでYahoo!JAPANが1位に表示されるのはアダルトサイトの入り口に当たる認証ページで「18歳未満」のテキストにYahoo!JAPANへのリンクを貼っているサイトが大量にある事が要因となっているのですが、このように検索エンジンの検索結果というものは必ずしも期待通りの結果が表示されるわけではありません。

 ではどのように検索したら目的のページへ辿りつけるかとなると、調べたい事に対して関連するキーワードをスペースで区切って追加していく方法があります。例えば花粉症の症状を調べたい場合、「花粉症 症状」といった具合です。花粉症の薬を調べたい場合は「花粉症 薬」、更に薬の評価を知りたければ「花粉症 薬 評価」と検索ワードを追加していくと自分の知りたい情報があるページが絞り込まれていきます。但し検索結果に対して常に意識しておかなければならないのは検索結果は人間の目によって評価されているわけではなく検索エンジンのアルゴリズムによって機械的に順位付けされているので「18歳未満」の例は特殊ではあるものの全く検索ワードに関連の無いサイトが表示される事もあれば、検索結果で上位に表示されたサイトの情報が信頼出来るとは限りません。何かの商品の情報を探していて、その商品を絶賛する内容のサイトが多く上位に表示されたとしても単にその商品の紹介料を目当てにしたサイト群というだけの事もある他、逆に批判的な内容のサイトが多く上位に表示されてもよく調べてみると信憑性に欠ける内容である事も珍しくありません。インターネットに限った事ではありませんがネット上の情報は特に信用に足りない情報も多いので鵜呑みにしないのが賢明です。

インターネットの匿名性

 インターネットは一定の匿名性が確保されていますが完全な匿名性があるわけではありません。例えば有名な大手掲示板に犯罪予告を書き込んだ人が逮捕された事例もあります。掲示板やメールの送信、場合によってはウェブサイトの閲覧だけでもIPアドレスの記録が残るようになっており、このアドレスだけで特定される事はありませんが悪ふざけであっても犯罪予告を掲示板に書き込んだ場合、IPアドレスを元に警察が個人情報の開示をプロバイダに要求して本人を特定されます。通常プロバイダが簡単に個人情報を開示する事はありませんが犯罪に関わった場合は例外になるという事です。最近では著作権物に対する取り扱いに厳しくなり2012年には著作権法が違法に複製された著作権物をダウンロードした場合に刑事罰の対象となるように改正されました。インターネット上には違法に複製された音楽ファイルやゲームソフト、映画、アニメ、漫画がアップロードされていますが、それらをダウンロードする事は違法行為となり刑事罰の対象となります。時にそれらは魅力的に映りますが、どうせ匿名だからばれないと思っていると痛い目にあうかもしれません。

インターネットの活用

 インターネットは情報の宝庫です。このサイトも世界中のフリーソフトの情報を纏めているサイトですがパソコン雑誌付録のCD-ROMからパソコンソフトを入手していた時代と比べるとインターネットは驚くほど生活を便利にしました。色々な人の思想や意見を交換したり個人制作の作品を見たり聴いたり発信したり遠い国の人とゲームを楽しんだりと様々な活用法があります。しかしインターネットの世界はここに書いてきた通り良い面ばかりではなく無防備に彷徨うのは危険です。特にアダルト関連のサイトには罠が一杯あり恥ずかしながら私もここには書けないような失敗を経験しています。しかし最低限のセキュリティ意識と節度があれば、後は失敗を含め経験を積み重ねていく事でインターネットを上手に活用していける筈です。最後に皆様、快適で安全なインターネットライフをお過ごし下さい。

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