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今更ながらSSD化とWindows 8.1

 ハードディスクドライブ(以下HDD)とソリッドステートドライブ(以下SSD)ではPCの動作に雲泥の差がある事は知っていたので以前からメインPCの記憶ドライブをSSDにしたかったのですが、最近になってSSDの価格がかなり下落してきたので購入してWindows 8.1をインストールしました。

 初めてSSDを体験したのが今年の4月に購入したサブ機のNEC製Ultrabookで、電源を入れてから約10秒でWindows 8.1のデスクトップ画面が表示されるのには驚きました。SSDは4、5年前から販売されておりHDDとは非にならない速度の話は聞いていましたがHDDと比べて容量が少ない割に価格が高い事から中々手が出なかったのが実情です。しかし最近になりちょっと前まで主流だった約120GBのSSDが7千円前後で購入出来るようになり、約240GBのSSDも1万円前後で購入出来るまでに価格の下落が続いています。価格とは別に私のメインPCは規格が古くSATA 3(6Gb/s)に対応していない事もSSD化を躊躇していた理由の一つなのですが、部分的にパーツを取り換えようと思うと内部の殆どのパーツの取り換えが必要になり、かなり出費がかさむので今回はSSDだけで我慢。せっかくなので今まで眠らせておいたWindows 8.1をクリーンインストールしました。

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 左はそれぞれ違う条件下でSSD/HDDの速度をCrystalDiskMarkで計測したスクリーンショットです。サブ機のSATA 3(6Gb/s)対応の東芝製SSDが全体的に速いもののメイン機のSATA 2(3Gb/s)接続シリコンパワー製SSDが不利な条件下でも部分的には上回る結果が出ています。SSDに換装する前まで使っていたSeagate製HDDは全てにおいてSSDと比較すのが可哀想なスコア。電源を入れてからデスクトップ画面が表示されるまでの起動速度は、上でも書きましたがサブ機のNEC製Ultrabookが約10秒、シリコンパワー製SSDに換装したメイン機が約45秒とPCが違うので単純比較出来ないもののスコア以上に差を感じます。

 同じ条件のメイン機でSSD換装後と換装前のHDDで比較すると換装前は起動に約1分ちょっと掛かっていたのでSSDにした事で15秒~20秒程度短縮。しかもHDDの時はデスクトップ画面表示後も一時操作を受け付けなかったのに対してSSD換装後はすぐに操作が出来るという差もあります。

SSD化のメリット

 上で書いたように一番分かりやすいのがPCの起動速度の短縮ですが、ソフトの起動はもちろん時間の掛かるソフトのインストールやWindowsアップデートも速く済む事が多いです。以前までPCを高速化したかったら既存のCPUより性能の高いCPUに換装するのが常套手段でしたが使用するソフトによってはHDDからSSDへの換装はデスクトップ機なら簡単な上にCPUの換装以上の効果が得られるかもしれません。それとHDDのようにカリカリといった音が無く限りなく無音で静音性が高まります。

 しかし私のメイン機のように古い規格のPCだとSATA 3(6Gb/s)に対応していない物が多く本来の速度が出せないのは残念な所です。これを解決する方法としてPCI-Express用のSATA 3(6Gb/s)拡張カードの増設も考えたのですが2、3千円程度で販売されている物だとSATA 2と3の中間ぐらいの速度しか出ないようなので止めました。他にPCI-Expressに直接接続出来るPX-AG128M6eというSSDがあり、CrystalDiskMarkのスコアではSATA 3接続のSSD以上の速度が出るようで凄く魅力的だったのですが価格が同容量のSATA接続のSSDの2倍近くするので諦めました。ただ予算度外視でパフォーマンス重視なら割高でも検討の価値はあると思います。

Windows 8.1について

 2012年10月にWindows 8が一般販売され2013年10月に8.1が提供されましたが皆さんもご存じの通り、発売当初から評判は芳しくありません。今年4月の大型アップデートで若干の改良があり更に今月のアップデート2で従来のスタートメニューが復活する予定だったのですが、残念ながら見送りになった模様。噂では従来のスタートメニューは現在開発中のWindows 9(仮称)で実装するという話があり、最悪8には実装しないままの可能性が高まっています。しかも9は来年の2015年に公開されるという噂もあり、ついこの間8をインストールした私にとっては喜ばしくない状況となっています。

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 左がWindows 8.1をインストールしたメインPCのデスクトップ画面。今まで騙し騙しWindowsサイドバーとガジェットを使い続けてきましたがセキュリティの問題もありWinstep Nexusに変更。正し完全な代用品にはならないのでj-calendarPcHusenを右サイドに配置して長い事使い続けてきたWindowsサイドバーがあるデスクトップと殆ど同じ使い心地になりました。それと7にあった壁紙は結構好きだったのですが8にはこれといった物が無いので殺風景ではありますが単色にしました。

 Windows 7から8.1にして一番困ったのはかざぐるマウスが使えなくなった事。今までWindowsの操作でかざぐるマウスにかなり依存してこのままでは8を使い続けていけそうにないので、元々使っていた7+ Taskbar Tweakerの機能やRBTrayWheel Redirectorといった幾つかのソフトで代用する事に。それとやはりスタートボタンを押すと従来のスタートメニューじゃなくてModern UIのスタート画面が表示されるのは操作の効率が悪くて本当に無意味だと感じます。

Windows 8.1にして良かった所

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 Windows 8/8.1にはHyper-Vという仮想化ソフトが装備されていてVirtualBoxVMware Playerのように仮想PCにOSをインストールして動かす事が出来ます。但しHyper-Vを使えるのは Windows Serverを除くとWindows 8/8.1 64ビット版のProかEnterpriseエディションで標準の8/8.1では使えません。しかもHyper-Vを有効化すると別の仮想PCソフトが使えなくなる弊害があります。

 Hyper-Vはハイパーバイザーと呼ばれる仮想化技術が使われておりVirtualBoxやVMware Playerのようなホスト型よりも効率良くハードウェアを制御でき高いパフォーマンスを発揮出来ると聞いていたのですが、実際に使ってみると期待したほどでは無く体感的にはVirtualBoxやVMware Playerと殆ど変らない印象。しかもゲストが8/8.1以外のOSだと思うように解像度の設定が出来なかったりクリップボードの共有機能が使えなかったりとフリーの仮想PCソフトに劣る部分もあります。逆にHyper-Vが優れている部分として毎回ゲストOSをシャットダウンさせなくても作業途中で終了させて再度起動した際に作業途中の状態から即復帰出来るのは便利。又、Hyper-Vの仮想ディスクはvhdxという形式でWindows 8では標準でマウントする事ができ、新しく記憶ドライブを接続したかのように扱う事が出来ます。

 他にWindows 8.1の良い所を挙げると標準のBluetoothスタックが改良されています。7までのBluetoothスタックはヘッドセットを接続してもプロファイルによっては音声が出ずBluetooth機器専用のスタックをインストールする必要がありましたが、8.1では標準のスタックでも安定して接続でき困る事がありません。

 もう一つ良い所を挙げておくとWindowsストアアプリが使えます。Windowsストアアプリはあまり盛り上がっている印象はありませんが、使えるソフトの種類が増えるのはメリットの一つと言えるでしょう。

SSD化とWindows 8.1にした結果

 SSDは本来のパフォーマンスが発揮出来ていなくてもHDDからの換装は充分に体感出来るほどあらゆる面で動作が速くなったので後悔はしていませんが、Windows 7から8.1に関してはメリットよりデメリットが目立ち期待していた従来のスタートメニューの実装も見送られ正直失敗したと思いました。7に戻す事も出来ますがせっかくインストールしたのでもう少し我慢して使い続けるつもりです。ただ8.1に慣れてきた頃には噂通りWindows 9が公開されているかもしれませんね。

フリーソフトナヴィその他SSD化とWindows 8.1