画像を編集する際は、まず各レイヤーを選択して操作していきます。操作が全く反映されないと思ったら、違うレイヤーを操作してたという事がよくあるので注意。各レイヤーはそれぞれ不透明度を設定出来る他、目のマークをクリックすれば特定のレイヤーを編集画面に表示させないように出来ます。
又、レイヤーを新しく追加する時は左下にあるページのボタンの「新規レイヤー」から、その隣はレイヤーの重なりの順序の操作で上の位置にあるレイヤー程、前面に表示されます。レイヤーを削除する場合は対象のレイヤーを選択して一番右のゴミ箱ボタンから。
では前のページで作った文字画像を元に色違いの同じ文字を入れてみます。この場合は新しくレイヤーを追加しなくても、文字を入れるだけで自動で文字のレイヤーが作成されます。
レイヤーダイアログで文字画像の前後の位置を変えてみます。青文字を上に。黒文字をその下に配置。又、黒文字のレイヤーの不透明度を30%にして新しく背景白のレイヤーを一番下に追加してみました。
これで影の付いた文字を作る事が出来ましたが、影付け自体はもう少し簡単な方法でする事が出来ます。今回はレイヤーの操作を覚えるという意味でやってみました。各レイヤーは用途によってはレイヤーダイアログで右クリックから「上、もしくは下のレイヤーと結合」で、纏めていく事が出来ます。
又、操作を誤ったら、画像ウインドウの方の「編集」→「取り消し」で何度でも前の状態に戻す事が出来ます。それ以外に私の環境だと作成中、「□□□…」といった変な名前のレイヤーが出来てしまう事がありますが、日本語環境でのバグだと思われます。このレイヤーだけ操作不能になりますが、ダブルクリックしてリネームすれば、通常通り操作出来るようになります。
画像を綺麗に見せる手法でグラデーションはウェブサイト用の画像素材でよく使われています。例えば青から段々と白に変わっていく配色等がグラデーションです。では実際にGIMPでグラデーションを使ってみます。
ツールオプションダイアログの「グラデーション」から配色を選択します。先にメインウインドウの方で色を選択しておくと、その色を使ったグラデーションの配色が表示されます。
又、グラデーションの配色は自分で新しく作る事も可能です。「グラデーション選択ダイアログを開く」から、ダイアログを出して「新規グラデーション」で作成出来ます。「グラデーションエディタ」が起動するので、そこで右クリックして「左終端色」と「右終端色」を指定。
背景までグラデーションが掛かって、画像が消えてしまったという場合、そのレイヤーの背景が透明であれば、前もって「透明保護」にチェックを入れておきます。これで背景の透明部分にはグラデーションが適用されません。
その後、グラデーションを塗りたい部分の画像をクリックするとクリックした色と同じ色がある領域だけが選択された状態になります。ツールオプションダイアログの「しきい値」で選択領域を調整可能。後はそのままグラデーションを塗れば選択領域だけにグラデーションが適用されます。この操作は多くで使えそうな予感。
下が実際にグラデーションを塗った状態です。何となく虹色のグラデーションを…。かなりハイセンスで素敵ですが、サイトのロゴとしては使えないかな。
次のページでは図形や画像の変形に関して説明します。